スカルパ ガルミッシュ

ゴミばかりを集めたこのブログの中で、どうしても取り上げたいものがある。
捨てようとして捨てられず手元にたまっているモノたち。
個人的には良いものばかり。

SCARPA（スカルパ) ガルミッシュ

• 出版社/メーカー:
• メディア: ウェア&シューズ

11年前、まだ私がアキバを彷徨っていた頃。
ニッピン秋葉原本店のあるフロアにその靴があった。
スカルパ　ガルミッシュ。
重くて、固い。

店員の薦めに応じて、衝動買いした。5万円出した覚えがある。

それから、11年。
かかとは無くなっても、靴紐が切れても、インナーの革が彫れても、まるで足の一部のように自分と一緒に街を彷徨う友となった。

家にあるのは、ガルミッシュ3足、冠婚葬祭用の靴1足、スリッパ。
4年ごとに色々不都合を見つけ、その度同じ靴を買ったが、不都合のある靴は、修繕されて、今も現役。

振り返れば、11年前モデルが一番いい革。
硬い仕上げ。足の小指は爪が割れたが、今まで震災のがれきを踏んでも、誰かが置き去りにした三輪車のフレームを踏み分解した時も、2000m級の山を登ったときも、常にこれ。

むちゃくちゃして、革が一部逆剥けても、靴のクリームを塗っておけばいつの間にかきれいなチロリアン。タフで、飾らない。

かかとの修理で近所の靴修理店に2足持って（1足は穿いて）行ったら「良い靴持ってんな～」と店の客。

捨てられないシリーズ第1号です。